このページの概要
・SEOは自称だけにあらず
・検索結果の個別化は始まっている
・裏技は無いです
2018年2月現在、サブカルクソ女を中心に人気爆発中のTVアニメ「ポプテピピック」。
先日の放送で登場したキャラクター「ベーコンムシャムシャくん」がインターネット上の一部で大ヒット。
「ベーコンムシャムシャくん」で検索すると元であるwebマンガで初登場したページが上位に表示される。
http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/popute/popute-001/13029/
※OGPも設定されていないのでモザイク処理
もちろん固有名詞で検索上位に来る事自体は珍しくない。
ライバルになる同名の存在も無ければなおさらである。
しかしながら、このマンガのページには「ベーコンムシャムシャくん」の文字情報が無い。
SEOに重要と言われているtitleタグやh1タグから外れている…のではなく、ページ内に存在していないのだ。
にもかかわらず、検索上位に来るのは
「このページ、マジでベーコンムシャムシャくんwwwっうぇwっうぇwwww」
と認識し、シェアしたユーザーの数がよほど多かったのだろう。
なんとなく検索順位は自薦と他薦の半々くらいで評価されるイメージを持っていたが、
自薦ゼロでもしっかりと反映されるのは衝撃的だった。
あと筆者のPCで「ベーコンムシャムシャくん」を検索しすぎた為に
純粋な「ベーコン」の検索結果まで「ベーコンムシャムシャくん」に汚染された。
調査の結果ブラウザではなくgoogleアカウントに蓄積された部分で
「こいつ、ベーコンムシャムシャくん探してるな!?」と判断されたようだ。
意外と笑い事ではなく、
例えばandroidスマホなんかは使い始める時に「googleアカウントが必須」みたいなフリしてくるので、
知らず知らずの内に検索結果がベーコンムシャムシャくんに汚染されている可能性があるのだ。
自薦ゼロも検索順位の個別化も唐突に出てきた話ではなく
あくまで従来のアーキテクチャの延長上にある部分であり、
技術の進歩により実現が可能になっただけの話である。
SEOの書式が整備されていなかった時代の
単語の出現頻度だけを見て、不正なタグを鵜呑みにしていた無能なbotはもういないのだ。
今のbotは多少書式が崩れていても大まかな意図は読み取るレベルに達している。
どれだけ人の心に刺さるか、
どれだけ話題になるか、
コンテンツの質で勝負していかなければならないのだ。
(botでは無く、人間を騙す手法は現在も跋扈しているが…。)
本当はベーコンムシャムシャくんと連呼したかっただけなのに妙に壮大な話が出来て割りと満足。
タイトルもそれっぽくしておこう。