先週お盆休みの里帰り道中、せっかくなのでちょっと遠回りをして襟裳岬を訪れてみました。
特に下調べもせず行ってみたのですが、襟裳岬は強風で有名だそうですね。この日は珍しく穏やかな風。駐車場から灯台を右手に眺めながら100mほど歩き・・・展望台に立った瞬間文字通り「息を飲みました」。
そこには広がる大パノラマの景色。
水平線が限りなく遠くまで伸び、海の青と空の青が溶け合う光景に、しばらく言葉を失ってしまいました。
波の音と風の匂いだけが周囲にあり、日常の喧騒が遠い世界の出来事のように感じられます。
岬の断崖を見下ろすと、自然の力強さと同時に、どこか静かな優しさも感じられ、心がすっと軽くなる瞬間でした。
しばらく展望台に立ち尽くしたあと、足元の小道を少し歩いてみると、草花が風に揺れ、波しぶきの香りが混ざった海風が心地よく顔を撫でていきます。この場所が長く愛され続ける理由が、少しだけ分かった気がしました。


