STAFF BLOG
2015.01
30

web担当のkuwaraです。

vivaldi社から新しいwebブラウザ「vivaldi(ビヴァルディ)」が公開されました。

新ブラウザ「vivaldi(ビヴァルディ)」の機能

vivaldi
https://vivaldi.com
vivaldi_compressed

まだ試験公開中ですが、日本語もバッチリ対応しています。

 

タブバーを左右に持って行ったり(俗にいう縦タブ)、
リンク&スクリーンショット付きのメモを簡単に作れたりと
面白い機能が搭載されています。

 

[縦タブの画像]
side_tabbar
右にも変更できます

 

[メモ機能の画像]
memo
ボタンひとつでサムネイル作成してくれます

 

モダンブラウザの基本的な部分はしっかり抑えてありますが、
urlバー直接入力から新規タブが開けなかったり、
ブックマークバーからホイールクリックできなかったりするのは
個人的にはマイナスポイント。

製作者自身もまだまだ試験段階で完全とは程遠い、と発言している事から
今後に期待が出来そうです。

そんな新鋭vivaldiですが、
機能よりも経緯の方が面白いのです。

vivaldiを作った人テっちゃん

operaの創始者の一人 ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー氏
(愛称:テっちゃん、バイキングの血統を持ち大西洋を泳いで渡るタイプのプログラマ)

ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー – wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨン・スティーブンソン・フォン・テッツナー

テっちゃんはまだIEも無い時代にoperaを作り始めました。
ブラウザの始祖「mosaic」からの脱却を試みた3番目のブラウザです。

※ざっくり説明
1番目がNetscape(Geckoエンジン)
2番目がIE(Tridentエンジン)
3番目がopera(prestoエンジン)

そんなoperaが軌道に乗り始め、「オペラ・ソフトウェア社」を仲間と創立します。
ユーザーの意見や自身の理想を追求していたテっちゃん。
operaは独自のエンジン「presto」と共に進化を続けます。
やがて15年が経過し、起業として大きくなったオペラ・ソフトウェアから
突如テっちゃんは退社してしまいました。
「取締役会や経営者と価値観が一致しなかった(意訳)」との言葉を残している事から
追い出されてしまった様子が伺えます。

テっちゃんがいなくなってからのoperaは独自エンジンを廃止。
時代を迎合する形でwebkit(apple社のエンジン)を採用すると宣言します。
直後、同じくwebkitを使用していたgoogle社が
「webkitやってらんねーから、blink作ったわ」と発表。
慌ててoperaも「やっぱblinkで!」と便乗宣言。
傍から見ても酷いグダグダっぷりです。

そうして出てきた「blink版opera」は目を疑うような酷い出来でした。
operaらしさを全削除。完全に劣化chrome。
当然ユーザーからボロボロ叩かれ、使う意義が見出されず。
古参のoperaユーザー達は自動更新を切り、
旧式である「presto版opera」を使い続けるのでした。

[死んだ魚の眼の画像]
sakana_die

 

Opera魂の継承

そんな絶望が1年以上も続いた中、独立したテっちゃんが帰ってきたのです。

「かつてわれわれが愛したOperaは死んだ!
 OperaはOperaコミュニティーが愛するWebブラウザではなくなった!
 だから、われわれ自身のためのWebブラウザを開発する!(意訳)」
と待望の新ブラウザ「vivaldi」をリリースしました。

operaユーザー達の目に光が戻ります。
本家のoperaからオミットされた機能がふんだんに盛り込まれた「vivaldi」。
内臓メーラーはまだ準備中のようですがタブのグループ化やクイックコマンド、
右下にあるページアクションボタンはコンテンツブロック、ユーザースタイルシートの発展版の様です。

これはまさしく、ユーザーが期待していた「blink版opera」になれそうな雰囲気を醸し出しています。
興味が有る方はこれを機に是非一度お試しください。

 

参考画像:ブラウザの世界シェア分布 2010年~現在まで
[ブラウザのシェア分布画像]
1_59

[拡大]
1_59_zoom

Opera:1.59%

 

kuwaraはfirefoxを愛用しています。

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