web担当のkuwaraです。
先日のchromeアップデートで「NPAPI」が使えなくなったと少し騒ぎが起きました。
chromeで海外動画サイトなど見ていた方は突然見られなくなり驚かれたのではないでしょうか。
もともとgoogleの公式発表で「段階的に廃止する」と宣言されていたのですが
今回のアップデートにより「初期状態でオフ」になりビックリする人続出、という流れになっております。
「初期状態でオフ」になっているだけでまだ機能は残っております。
心当たりがある方は下記を参照に「オン」にしてください
Unity Japan Official Blog – Google Chromeで WebPlayer が起動できない件について
http://japan.unity3d.com/blog/?p=2276
chromeでは2015年末には「完全廃止」になるようです。
firefoxも時期未定ですが「完全廃止」を予定していますのでご注意ください。
…とは言っても、サービス提供側で対応してもうらうしかないので注意のしようが無いですが。
徐々に排除されていく「NPAPI」
この「NPAPI」とは何かと申しますと「誰かが作ったプログラムとブラウザを仲介してくれる」ポジションの物で
おおまかにゲームや動画(「FLASH」、「silverlight」、「unity」など)をブラウザ上で実行する時に使われております。
が、何分古い時代の物なのでセキュリティ的に厳しい部分がちらほらしているそうです。
しかしながら、chrome上ではまだ「FLASH」が動作しております。
これは「FLASH」の版権元のAdobeが新しい「PPAPI」を使ったFLASHプレイヤーを作り配布しているからです。
それなら他の「silverlight」や「unity」も「PPAPI」版を作れば良い、と考えてしまいますが
「silverlight」は開発打ち切りが示唆されており、おそらく作られることは無いでしょう。
版元が同じMicrosoftなのでIEのみ独自に対応する可能性が…ない、かな。
衰退する「FLASH」。代替技術としての「HTML5」
そもそも「FLASH」も「silverlight」も「モバイルに向いてない」という弱点があります。
さらに「SEOも不得手」であり、近年のweb事情にそぐわない技術となりつつあります。
ホームページはHTMLという骨組みで作られており、、
前述の技術は「文字と画像だけのHTMLにリッチなコンテンツを取り入れようぜ」と開発された技術なのですが
最近になって「回線もCPUも余裕でてきたし、HTML自体がリッチになれば良くね?」という事で「HTML5」が生まれました。
「HTML5」は先の問題点である「モバイル対応」も「SEO」もバッチリ。(HTMLなのだから当然)
簡単なアニメーションなら専用のツールを必要とせず良いことづくめ。
HTMLなので圧縮できない制限があるのでそこは気をつけなければいけません。
(作り方によっては同規模の物でも「FLASH」より重くなる可能性がある)
こーゆーのがFLASHを使わなくても作れるようになった。
今まで業務用のwebアプリ等を「silverlight」や「FLEX」で作っていた方は間違いなく「HTML5」に移行していくでしょう。
ただ、現実的な問題、webのお仕事は「見た目」が最優先なのが実情で
=HTML5が扱えるデザイナーさんが増えるまで完全普及まではまだ時間がかかるのかな、と思います。
「FLASH」の方が良い場面もまだある以上、移行する人も少ないでしょうし。
googleが「HTML5」でリッチな物作る用のツールを配布しています。
google web designer
https://www.google.com/webdesigner/
まんま「FLASH」作成ツールなので触った事がある人はすぐ使えると思います。
これからのリッチなwebコンテンツに期待して止まないkuwaraでした。