STAFF BLOG
2025.06
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6月1日に解禁された北海道南部のスルメイカ漁が大打撃を受けました。水産物地方卸売市場では、2日に予定されていた初競りが史上初めて中止に。11隻が出漁したものの、漁獲量はほぼゼロで水揚げを断念したそうです。漁師の声には困惑が滲み、「もう廃業だ」との嘆きも聞こえます。函館は「イカのまち」として知られ、朝市の活イカ釣りやイカ刺しが観光の目玉でしたが、近年は不漁が続き、深刻な状況。温暖化による海水温の上昇やプランクトンの変化が原因とされ、漁業関係者は頭を悩ませています。
イカの不漁を受け、代替としてブリを推す動きがありました。ブリは道南でも水揚げが増え、刺身や照り焼きで食卓を彩る試みが進んでいましたが、最近は目立った進展が見られません。地元飲食店ではブリ料理の提供は増えたものの、イカの代名詞としての地位を奪うには至っていないようです。消費者もイカの味に慣れているため、ブリへのシフトは簡単ではないのでしょう。
一方、函館サーモンが注目を集めています。天然魚の不漁で漁業者の環境が厳しさを増す中、育てる漁業に活路を見出すため、2021年に部会を結成し、トラウトサーモンの海面養殖に着手。商標登録した「函館サーモン」の名称でスーパーや飲食店に出荷しています。自分の子供の頃は、函館の食卓にはイカ刺しも良く出るような時代でしたが、近年では時期が来たな食べたいなと思って、スーパーで買うにもちょっと高級な食材にもなってきていて迷ったり諦めたりすることも増えて来ています。お米だけではなく海の物も変化が大きい昨今。昔の様に戻すという事は無理なのかなと思ってしまいます。

制作部
良いデザインを作るため日々精進・・・
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